
久々の投稿です。誰も見てないかな?笑
と言いますのも、今までなかなか頭の整理がつかないでいたからです。
しかし今ではみなさんの研究が進み、私の龍に対する視界も段々とクリアーになってきました。今日はそれらを紹介できたらと思います。よろしくお願いします。
龍は東アジアでは古来より神の遣い、あるいは神様そのものとして崇められてきました。特に中国では王権の象徴としてのイメージが強いです。
日本における竜の起源

翻って我が国日本ではどうでしょう?
日本では古来龍神信仰があり、龍は神様として崇められてきました。これは大きな岩を崇める磐座信仰に通じているようです。
しかし大和朝廷が大部分の日本を征服するに至り、次第に公からは龍神信仰は消え、民間での信仰に形を変えたようです。
事実、古事記をはじめとする日本神話には竜が登場しません。例外的に素戔嗚尊(スサノオノミコト)が八岐大蛇を退治する場面がありますが、あの八岐大蛇がおそらく出てくる唯一の竜であり、しかもそれは神様というより退治される怪物扱いです。神様というよりはいわば鬼とかもののけの類になってしまっています。
なんだかちょっと扱いが全然お隣の中国と違うじゃ無いかって感じがします。西洋もそういった意味ではドラゴンは悪魔の遣い的な感じになってますもんね。
近年の日本における龍の扱い
漫画界の巨匠、鳥山明先生がご逝去されました。日本だけでなく、世界の宝が失われたといっても良いでしょう。心からご冥福をお祈りいたします。
鳥山先生の代表作といえばドラゴンボールは外せませんが、その中の神龍(シェンロン)は典型的な龍ですね。考えてみれば同作は中国の西遊記をモチーフにしているので当たり前といえば当たり前ですが。
ドラゴンボールを除いても龍やドラゴンはさまざまな作品のモチーフに使われており、鬼と共にファンタジー界のスーパースターといっても良いでしょう。
龍を追っていくと古代日本がわかる?
さて現代ではすっかりお馴染みになった龍の存在ですが、現実にはもちろん存在する動物ではありません。しかし古代には確実にリアルにその存在が信仰されていたようです。
具体的には古代の神話時代に主に出雲系が日本を支配していて、後から天孫族系、いわゆる天照系の神々が日本の国を譲り受けるということが起きました。これは神話の話ですが、少なくとも何らかの実際の史実が反映されているのは疑いないでしょう。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)も天照の大神の弟ということになっていますが、元々は別で出雲系ということになっています。しかし別名牛頭天皇ですからいわゆる竜とは対立する雄牛の信仰の系統になっています。
ただ、出雲といえば国津神系であり、天照系より古く、龍神信仰なのでその辺は後に改変された感じですかねえ? いずれにしても出雲大社や諏訪大社などの出雲系の神社は伊勢神宮などの天照系の神社に比べて目に見えてしめ縄が太いです。これは蛇の交尾を表しているとも言われ、出雲系ではよりそれらを強調しているということですね。
諏訪大社 http://www.suwa-tourism.jp/archives/000061.php
出雲大社https://tokyonightowl.com/wp-content/uploads/2020/05/Izumo-Taisha.jpg

上は諏訪大社。下は出雲大社。ご覧のようにしめ縄は際立って極太である。
一方伊勢神宮ではこれらのような極太のしめ縄は見られない。伊勢神宮は大和朝廷の代表的な言わずと知れた神社の総本山であり、これらを見ても龍神信仰は大和朝廷により隅に追いやられたということがわかるのではないか?
皆様意見がありましたらご教授くださいまし><
次回からは龍、そして鬼についてもう少し掘り下げていく予定でございます。よろしくお願いいたします!